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甘い蜜は今日もどこかで
第8章 【ずっといつまでも】
え……?え?え?
まさか、するの?
まだ傷も完治出来てないよ?
ていうか、どうしたら良い?
普通で良いの?
キス……深い……前と同じようなエッチしたいって意思表示のキス。
いつまでも待つ気で居たから、もしかしたら半年先かな?くらい覚悟してたのに。
久しぶりに触れ合った。
温かかった。
約3ヶ月ぶりにひとつになれたの、私たち。
脱いだら暗くしてても傷跡がわかる。
胸を揉む手も愛撫する手も全部が愛おしい。
漏れる息全て零さないように受け止める。
ジロウの声で名前を呼ばれるたびにこんなに興奮したのは多分初めて。
すぐにイっちゃって「ごめん」って謝らなくて良いんだよ。
繋がれたことが嬉しい。
胸の奥がジーンとしてる。
いつもなら2回目、3回目があるけど今日はやめておこうね。
エッチも慣らしが大事。
実はその後、興奮してなかなか寝つけれなかったよ。
単純過ぎるね、私。
吉原さんに言える日も近い。
いや、言わなきゃダメなんだよね。
こうしてお互いの家を行き来してお泊まりまでしてる訳だから。
怖いような、でも先に進まないとな…ていう感じ。
もう少し、ジロウが完全に前以上に仕事復帰して自信をつけてからって言ってたけど。
私自身は、もう何となくバレてる気がするし早めに言った方が良いような気もする。
隠してたって良いはずないし。
ジロウの意志も尊重しつつ、話し合って決めていこうね。
そんな矢先の私の誕生日。
その日もがっつり仕事だけど、新しい案件も控えてて忙しさのあまり、つい自分の誕生日も忘れてしまっていた。
お泊まりじゃない日は自宅で遅くまで仕事を持ち帰って準備を進めていた。
まだまだ私は、副社長の秘書として務め上げなければならないから。
自分の為にも全力で挑みたいって思ってる。
視察も兼ねて同行する機会が増えていく。
忙しい毎日をジロウより一緒に過ごしている副社長との関係性は以前と変わらない。
最近では色んなところからお見合い話も出てるとか。
「セッティング引き受けましょうか?」なんて嫌味も言えちゃう仲に。
「おい、仮にも告白された相手に言うことか?」