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第12章 過ち

食事を終えた後私は昨日帰ってきた箱根のお土産をテーブルに出し・・・・。

「箱根行ったんだ・・・(笑)」

そう言ってお饅頭を母に差し出した。

本当は・・・。

蓮君と行ったって・・・素敵な人に出会ったって・・・そう言いたかった。

「旦那さんと？？？」

・・・・・・。

私は首を横に振って・・・・。

「(笑)仕事忙しいもの・・・・、お友達と行ったの・・・・」

そう言うと母は・・・・。

「ねぇ・・・変な事を言うようだけど・・・私ならもうきっと大丈夫(笑)・・・また入院なんてことないから・・・もしー・・・あれだったら・・・・」

・・・・・・・・。

「何言ってんの？？？彼結構優しいし、仕事が忙しいだけだし(笑)」

優しいかどうかは分からない。

全然一緒にいないし・・・・。

でも母に心配をかけるわけにはいかない！！！

「そうなのー？？・・・なんか・・・だって・・・お母さんと年同じくらいだっけ？？？」

・・・・・・・。

「んー・・・一緒かな・・・・」

そう言うと母は・・・。

「本当に好きなの？？？」

・・・・・・。