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呪われた王宮~宿命を負う聖少女の物語
第2章 アキシニス王国(呪われた王宮)
「まあ、ルナったら・・・」
王妃のマチルダは二人を見ながら微笑みを浮かべ、王が座るベンチの後に立っていた。
きらびやかなドレスに包まれた姿は眩しい程の美貌をたたえ、とても年頃の子供を持つようには見えない。
薄いグリーンの髪は春風に靡き、細い肩先にフワリと被さっている。
髪の色と幾分濃い眉が、かろうじてルナと区別をさせる程似た二人の容姿は、国民全ての憧れの的であった。
どんな辛い時も二人の美しい姿を見た者は、身体の隅々まで爽やかな喜びに包まれると噂されていた。
王妃のマチルダは二人を見ながら微笑みを浮かべ、王が座るベンチの後に立っていた。
きらびやかなドレスに包まれた姿は眩しい程の美貌をたたえ、とても年頃の子供を持つようには見えない。
薄いグリーンの髪は春風に靡き、細い肩先にフワリと被さっている。
髪の色と幾分濃い眉が、かろうじてルナと区別をさせる程似た二人の容姿は、国民全ての憧れの的であった。
どんな辛い時も二人の美しい姿を見た者は、身体の隅々まで爽やかな喜びに包まれると噂されていた。