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呪われた王宮~宿命を負う聖少女の物語
第11章 故郷(呪われた王宮)
「ル、ルナ・・・」
戸惑うディオンの胸の中で、細い肩を震わせながら少女は言った。

「抱いてっ・・抱きしめていて、ディオン。怖いのっ、私・・怖いの」

ルナの心の痛みが、ヒシヒシと伝わってくる。
ディオンはそっとルナの水色の髪を撫でると、優しく囁いた。
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