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呪われた王宮~宿命を負う聖少女の物語
第2章 アキシニス王国(呪われた王宮)
やがてディオンが息を切らせて庭園から駆け上がってくると、恨めしそうな声を出した。

「ハアッハアッ・・・ま、全く・・・。もう・・待ってくれないんだから」
その声に振り返ったルナは、父の膝にもたれながらイタズラな目をして言った。

「だって、ディオンたら何回やっても迷路を覚えないんですもの。フフフッ」
娘の笑い声につられ、王と王妃もクスクス笑っている。

マチルダ王妃の唇から零れる白い歯が、ディオンの顔を真っ赤に染めてしまう。
ディオンは何時もマチルダ王妃の前に来ると、ドギマギしてしまう。

ルナとは違う大人の雰囲気に、妖しい魅力を感じてしまうのだ。
特に盛上がる豊満なバストに、心が吸い込まれそうになってしまう。
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