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呪われた王宮~宿命を負う聖少女の物語
第14章 川下り(呪われた王宮)
洞窟を抜けて川に降りると、二人は木に隠してあったイカダを見つけた。
激しい流れに沿って川を下りながら、ルナはディオンの身体にしがみ付くようにしている。
幼い頃からずっと一緒にいたのに、気付かぬ内に逞しい若者に成長したディオンを頼もしく思っている。
「やっぱり、城では僕達の捜索隊が出ているらしいっ」
砕け散る水しぶきの音に負けぬよう、大きな声でディオンが叫んでいる。
「だけど、まるでお尋ね者みたいに賞金が懸かっているんだ。やっぱり、司教の企みなんだろうけど」
激しい流れに沿って川を下りながら、ルナはディオンの身体にしがみ付くようにしている。
幼い頃からずっと一緒にいたのに、気付かぬ内に逞しい若者に成長したディオンを頼もしく思っている。
「やっぱり、城では僕達の捜索隊が出ているらしいっ」
砕け散る水しぶきの音に負けぬよう、大きな声でディオンが叫んでいる。
「だけど、まるでお尋ね者みたいに賞金が懸かっているんだ。やっぱり、司教の企みなんだろうけど」