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呪われた王宮~宿命を負う聖少女の物語
第14章 川下り(呪われた王宮)
ルナの心は揺れていた。
あの日見た事は事実なのだろうか。

母と司教が交わっていたなんて。
自分が見た幻ではないのだろうか。
このまま城に帰った方が良いのでは。

いや、違う。

それなら、あんなならず者のような者が捜しに来る筈はない。
明らかに男達の目には、欲望が浮かび上がっていたのだ。

あの時の恐怖は忘れられない。
咄嗟に出したパワーは、自分でも信じられない程の強さだった。
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