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呪われた王宮~宿命を負う聖少女の物語
第3章 過ぎ越しの祭り(呪われた王宮)
「祈りなさい・・・。神は、いつも見守って下さいます」
荘厳なオルガンの音が教会に流れている。
王と王妃、ルナ王女の三人を先頭に王国の貴族達全員が教会の椅子から下り、膝まずいて祈りを捧げている。
チラリと振り返ったルナの瞳がディオンの姿を見つけると、クスッと微笑みを投げた。
それに気付いたディオンは一瞬顔を赤らめたが、直ぐに笑顔を返した。
ほのかな温もりが二人の胸に込上げてくる。
ディオンは十六歳、ルナよりも一つ年上である。
しかし、十五歳の成人の日を過ぎて急にルナは大人びてきていた。
荘厳なオルガンの音が教会に流れている。
王と王妃、ルナ王女の三人を先頭に王国の貴族達全員が教会の椅子から下り、膝まずいて祈りを捧げている。
チラリと振り返ったルナの瞳がディオンの姿を見つけると、クスッと微笑みを投げた。
それに気付いたディオンは一瞬顔を赤らめたが、直ぐに笑顔を返した。
ほのかな温もりが二人の胸に込上げてくる。
ディオンは十六歳、ルナよりも一つ年上である。
しかし、十五歳の成人の日を過ぎて急にルナは大人びてきていた。