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呪われた王宮~宿命を負う聖少女の物語
第39章 ルナの魔力(アズート)
「ウギャー・・・・」
男は顔を覆いながらうずくまった。
ルナは脂汗を滲ませ睨みつけている。
そして青ざめた唇を開いて声を出した。
「立つのです・・・・」
男はビクンと反応したかと思うと、虚ろな表情で立ち上がった。
「私の目を見るのです・・・」
ルナの両目が金色に光り、男に命令する。
「は・・・い・・・」
男は返事をした。
ヨダレが流れたままになっている。
しかし、ルナの瞳の光りが急に弱くなった。