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呪われた王宮~宿命を負う聖少女の物語
第49章 真相(アズート)
ルナの前には以前程ではないが、生気を取り戻したディオンが立っていた。
ルナはその胸に飛び込むと、心から喜びの声を上げるのだった。
「良かった・・これで、これでもう・・・」
ディオンの心にルナの気持ちが伝わる。
暖かい安堵感が広がっていく。
「だけど・・・」
「えっ・・・・?」
ルナは不安気に顔を上げた。
抱きしめる腕の中で聞いた恋人の言葉が、心なしか曇って聞こえたからだ。
「何でもないよ・・・・」
ディオンは微笑むと、ルナの額にそっと口付けをした。
「とにかく城に戻ろう・・・」
そして横たわるドザリを肩にかつぎ、歩き出した。
ルナはその頼もしい後ろ姿を見て、安堵のため息をつくのだった。
(これでもう、呪いは・・・)
ルナはその胸に飛び込むと、心から喜びの声を上げるのだった。
「良かった・・これで、これでもう・・・」
ディオンの心にルナの気持ちが伝わる。
暖かい安堵感が広がっていく。
「だけど・・・」
「えっ・・・・?」
ルナは不安気に顔を上げた。
抱きしめる腕の中で聞いた恋人の言葉が、心なしか曇って聞こえたからだ。
「何でもないよ・・・・」
ディオンは微笑むと、ルナの額にそっと口付けをした。
「とにかく城に戻ろう・・・」
そして横たわるドザリを肩にかつぎ、歩き出した。
ルナはその頼もしい後ろ姿を見て、安堵のため息をつくのだった。
(これでもう、呪いは・・・)