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呪われた王宮~宿命を負う聖少女の物語
第49章 真相(アズート)
「過ぎ越しの日」は満月に当たる。
それはルナの「月のもの」の周期と合致していた。
母のマチルダもそうで、特異な妖力を持つ者の特徴なのかもしれない。
ジュームの民の精霊に選ばれし勇者であるディオンの精気を受けたマチルダは、呪いを解かれ正気に戻った。
昨夜のルナもディオンと交わり、精気を体内に受け入れたのである。
「そして・・・これは僕の予測だけど。
最初、ルナから流れていたのは、まぎれもなく赤い血だった。
それが満月に照らせている内に、金色に輝きだしたんだ。
綺麗だった・・・。
僕は思わず顔を近づけ、口に含んだ。
すると、どうだろう・・・。
体中から力が湧き上がってきたんだ」
それはルナの「月のもの」の周期と合致していた。
母のマチルダもそうで、特異な妖力を持つ者の特徴なのかもしれない。
ジュームの民の精霊に選ばれし勇者であるディオンの精気を受けたマチルダは、呪いを解かれ正気に戻った。
昨夜のルナもディオンと交わり、精気を体内に受け入れたのである。
「そして・・・これは僕の予測だけど。
最初、ルナから流れていたのは、まぎれもなく赤い血だった。
それが満月に照らせている内に、金色に輝きだしたんだ。
綺麗だった・・・。
僕は思わず顔を近づけ、口に含んだ。
すると、どうだろう・・・。
体中から力が湧き上がってきたんだ」