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呪われた王宮~宿命を負う聖少女の物語
第52章 マチルダ(アズート)
「マ、マチルダ・・・・」
僧侶の慌てように、マチルダは手を離した。
光は徐々に弱まっていき、再び聖堂は元の静けさを取り戻した。
「大丈夫・・・・・?」
心配そうに覗き込む幼子の肩を、僧侶は両腕で掴んだ。
「そ、そなたは・・・・」
額に脂汗を浮かべて言う僧侶の両目は大きく見開き、明らかに興奮していた。
「い、痛い・・・・」
マチルダの小さな悲鳴が聖堂に響く。
我に返った僧侶は力を緩め、諭すように言った。
「良いか、マチルダ・・・・」
「は、はい・・・・・」
僧侶のただならぬ表情に、幼子は恐る恐る答えるのだった。
僧侶の慌てように、マチルダは手を離した。
光は徐々に弱まっていき、再び聖堂は元の静けさを取り戻した。
「大丈夫・・・・・?」
心配そうに覗き込む幼子の肩を、僧侶は両腕で掴んだ。
「そ、そなたは・・・・」
額に脂汗を浮かべて言う僧侶の両目は大きく見開き、明らかに興奮していた。
「い、痛い・・・・」
マチルダの小さな悲鳴が聖堂に響く。
我に返った僧侶は力を緩め、諭すように言った。
「良いか、マチルダ・・・・」
「は、はい・・・・・」
僧侶のただならぬ表情に、幼子は恐る恐る答えるのだった。