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呪われた王宮~宿命を負う聖少女の物語
第55章 後悔(アズート)
「僧侶様、ご無事でしたかー・・・?」
数人の村人が駆け寄ってきた。
どれもが傷をおっている。
「早く逃げて下さい、新しい兵士達がやってきます」
僧侶はマチルダの肩を両手で掴むと、言い聞かせるように言うのだった。
「さっ、この人達と逃げるのだ・・・。神殿の裏道を抜けて逃げるがいい」
「僧侶様も御逃げ下さい」
老人の一人が言った言葉に、僧侶は笑顔を浮かべて答えた。
「私は残ります、御先祖様達と共に」
そして不安気に見つめる少女に、心の言葉で返していた。
(行きなさい、マチルダよ・・・。そして忘れるのです、ジュームの全てを。お前はここにいるべきではない。幸せになるのです、外の世界で)
数人の村人が駆け寄ってきた。
どれもが傷をおっている。
「早く逃げて下さい、新しい兵士達がやってきます」
僧侶はマチルダの肩を両手で掴むと、言い聞かせるように言うのだった。
「さっ、この人達と逃げるのだ・・・。神殿の裏道を抜けて逃げるがいい」
「僧侶様も御逃げ下さい」
老人の一人が言った言葉に、僧侶は笑顔を浮かべて答えた。
「私は残ります、御先祖様達と共に」
そして不安気に見つめる少女に、心の言葉で返していた。
(行きなさい、マチルダよ・・・。そして忘れるのです、ジュームの全てを。お前はここにいるべきではない。幸せになるのです、外の世界で)