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呪われた王宮~宿命を負う聖少女の物語
第60章 祈り2(アズート)
(お許し下さい、司教様・・・。そして私を清めて下さい。この頃、自分の中に芽生えつつある、卑しい欲望を消し去り下さい)
細い肩が震えている。
マチルダは祈りながら朝の記憶をたどっていた。
今朝も夢から覚めたマチルダの身体は、全身が汗でグッショリ濡れていた。
それは一番熱い部分も例外では無かった。
(どう・・・して・・・?)
自分の身体の変化に戸惑いながら、思い出せない夢の熱い余韻に胸を締め付けられていたのだった。