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呪われた王宮~宿命を負う聖少女の物語
第5章 噂(呪われた王宮)
ルナは心から司教の事を尊敬していた。
アキシニス王国の危機を救い、父の病気も治してくれている。
両親も司教に対して絶大な信頼を置いているのだ。
何時も平和と慈しみを説く司教の話が、ルナは大好きだった。
教会で司教の話を聞いていると身体中が熱く火照り、勇気がみなぎってくる程なのだ。
ルナにとって、司教はかけがいの無い人だった。
「だ、だから・・噂なんだ・・・」
ディオンはルナの表情を、複雑な気持ちで眺めていた。
司教の話をする時のルナは、まるで人が違ったようになる。
美味くは言えないが、何か嫉妬のような感覚をもってしまう。
そんなルナに多少、イジワルをしてみたくなってディオンは話を続けた。
アキシニス王国の危機を救い、父の病気も治してくれている。
両親も司教に対して絶大な信頼を置いているのだ。
何時も平和と慈しみを説く司教の話が、ルナは大好きだった。
教会で司教の話を聞いていると身体中が熱く火照り、勇気がみなぎってくる程なのだ。
ルナにとって、司教はかけがいの無い人だった。
「だ、だから・・噂なんだ・・・」
ディオンはルナの表情を、複雑な気持ちで眺めていた。
司教の話をする時のルナは、まるで人が違ったようになる。
美味くは言えないが、何か嫉妬のような感覚をもってしまう。
そんなルナに多少、イジワルをしてみたくなってディオンは話を続けた。