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呪われた王宮~宿命を負う聖少女の物語
第5章 噂(呪われた王宮)
「げ、現に司教が来てからこの豪華な庭園や大きな教会を次々につくっている。いくら飢饉が去ったとはいえ、国にはそんな余分な財源は無い筈なんだ」
ディオンの話にルナは納得がいかなかったが、確かにここ数年外国への出兵も多くなっている。昨日、過ぎ越しの祭りに顔を出した農民達の顔も、痩せて疲れて見えていた。
「で、でも・・だからって・・・」
ルナの悲しそうな顔を見ている内に、ディオンは激しく後悔をした。
やはり、言うべきではなかったのだ。
ディオンは取り繕うように言った。
ディオンの話にルナは納得がいかなかったが、確かにここ数年外国への出兵も多くなっている。昨日、過ぎ越しの祭りに顔を出した農民達の顔も、痩せて疲れて見えていた。
「で、でも・・だからって・・・」
ルナの悲しそうな顔を見ている内に、ディオンは激しく後悔をした。
やはり、言うべきではなかったのだ。
ディオンは取り繕うように言った。