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呪われた王宮~宿命を負う聖少女の物語
第70章 僧侶と司教3(アズート)
「ああっ・・い・・いいっ・・・」
喜びの声を上げている。
あってはならない筈なのに。
不条理な官能が込み上げてくる。
あの時。
『お前は淫乱な女だ・・・』
男の執拗な声に思考が途切れた。
泣き崩れ、司教の胸に飛び込んだ。
そこには愛する僧侶がいる気がしたのだ。
只、温もりの中にいた。
心の底から慕う僧侶に優しく愛撫されていると思っていたのだ。
『やっと分かったか、マチルダよ』
だが、それはアズート司教であったのだ。
昔慕っていた僧侶と同じ笑みを浮かべている。
喜びの声を上げている。
あってはならない筈なのに。
不条理な官能が込み上げてくる。
あの時。
『お前は淫乱な女だ・・・』
男の執拗な声に思考が途切れた。
泣き崩れ、司教の胸に飛び込んだ。
そこには愛する僧侶がいる気がしたのだ。
只、温もりの中にいた。
心の底から慕う僧侶に優しく愛撫されていると思っていたのだ。
『やっと分かったか、マチルダよ』
だが、それはアズート司教であったのだ。
昔慕っていた僧侶と同じ笑みを浮かべている。