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呪われた王宮~宿命を負う聖少女の物語
第6章 不思議な力(呪われた王宮)
司教の姿もなかった。
ルナの靴音が長く響いていく。

ルナは像の前にくると膝まずいた。
暫らくの間、目を閉じて祈りを捧げた。

どれくらい時間が過ぎたのであろう。
夕暮れが更に教会の中を暗くしていった。

ふと気が付くと、大講堂の脇の扉から光が漏れていた。
そこは何時も閉ざされていて、ルナも入った事がなかった。
ルナはフラフラと、その光に誘われるように近づいていった。

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