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呪われた王宮~宿命を負う聖少女の物語
第6章 不思議な力(呪われた王宮)
(でも・・・)
ルナは一つだけ不安であった。

昨日のディオンとの口づけは、この力のせいではないと思いたかったのだ。
ディオンから聞かされた言葉は、本心であると思いたい。

いくら父のためとはいえ、もう二度とこの力を使うまいと決心するルナであった。
教会の中の大講堂は誰一人いなくて、ひっそりと静まり返っていた。

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