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呪われた王宮~宿命を負う聖少女の物語
第81章 初めて咥えた日(アズート)
「司教・・・様・・・・・」
コックを握り締めたまま見上げる王妃の表情が悩ましい。

「お清め・・くださ・・い・・・・」
王妃の端整な唇が開かれ、近づいていくのであった。

「んふっ・・・・ふっ・・・ぐっ・・・」
苦しそうな息が漏れている。

「んはっ・・・・はぅっ・・はあぁっ・・・」
時折、むせるような声が聖堂に響いていた。

「ゆっくり・・・・そう、ゆっくりと」

その度ごとに、司教の低い声が優しく励ましていく。
グリーンの長い髪をかきあげながら。

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