この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
呪われた王宮~宿命を負う聖少女の物語
第91章 蘇る悪夢(アズート)
「アズート・・・父と母のかたき」
聖堂の祭壇上でルナは横たわりながら、その言葉を噛み締めていた。
水晶と精霊の妖力により母とアズートの記憶と同化したルナは、その激しい刺激の奔流に気を失いながらも、まだ残酷な物語を頭の中でなぞらされていたのだ。
いつの間にか奥の部屋から聖剣が祭ってある祭壇へ、身体が転送されていた。
薄暗い聖堂では金色に輝き出した聖剣の光と、長い睫毛に覆われたルナの瞳からこぼれる涙がボンヤリと浮かんでいた。
聖堂の祭壇上でルナは横たわりながら、その言葉を噛み締めていた。
水晶と精霊の妖力により母とアズートの記憶と同化したルナは、その激しい刺激の奔流に気を失いながらも、まだ残酷な物語を頭の中でなぞらされていたのだ。
いつの間にか奥の部屋から聖剣が祭ってある祭壇へ、身体が転送されていた。
薄暗い聖堂では金色に輝き出した聖剣の光と、長い睫毛に覆われたルナの瞳からこぼれる涙がボンヤリと浮かんでいた。