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ベターハーフは何処にいる
第1章 犬みたいに舐めて?
「そういえば、森田が一時帰国するって連絡あったな。
ここに泊めてやることになったんだ。
えっと、いつからだったかな?
おっ。
今日、成田じゃん!」と急に豪ちゃんが言うから、
心臓がドクンとなってしまった。


「ふーん。
それじゃあ、しばらく、この部屋、来れないね?」と素っ気ない顔で言う。


「なんで?
良いじゃん。
愛ちゃんも森田と友達だろ?」


豪ちゃんは私が一方的に森田くんに恋して、
失恋したことを知らない。

それで、泥酔しちゃって、
危うく森田くんの良く似た知らないヒトに絡まれてラブホに連れ込まれて無理矢理セックスされちゃって、
泣きながら帰った時、
豪ちゃんが病院に連れて行ってくれた。

その後、甘えて「抱いて」って言って、
それ以来、こういう夜を過ごすようになったけど、
きっかけになった失恋について話したことはなかった。


「翔子さんと婚約してるって言ってたけど、
どうしてそっちに行かないの?
或いは実家とか」と訊くと、

「ああ。
なんか、揉めたって言ってたかな?
知らんけど」


何も訊いたりしないところは、
豪ちゃんの美徳でもあった。


「ふーん。
そうなんだ。
どれくらい日本に居るの?」


「1週間とか、10日くらいって言ってたかな?
あーあ。
良いよな?
愛ちゃんは弁護士だしさ。
森田はこっちで司法試験受かった後、
ニューヨークでロースクールからの合格だろ?
俺だけ、司法試験浪人だからな」と言いながらも、
僻みっぽい感じも無いところが、
豪ちゃんのもう一つの美徳かもしれない。


「別に司法試験、受けなくて良いんじゃない?
政策秘書とかやって、
お父様、継ぐんでしょ?」


「んー。
どうだろ?」


「でもって、有力な代議士のお嬢さんと政略結婚でしょ?」


「いやー。
きっとブサイクなヤツばっかだよ。
それに俺、勃たないから役立たないじゃん?
離婚されそう」


そんなバカ話をしながら、
私は起き上がって着替えると、
シーツや枕カバーを外して洗濯機に放り込む。


「ほら、豪ちゃんもシャワーしちゃって?
脱いだものとかタオル、洗濯したいから」と言って、
バスルームに追い立てた。


窓を開けて空気を入れ替えて、
ダイソンで床掃除をしていった。


森田くん帰国か。
2年?
3年ぶりかな?と、当時のことを思い出してみた。
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