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ベターハーフは何処にいる
第4章 再会
「冷蔵庫、見ても良い?」と言うと、
森田くんはキッチンに行ってしまう。


暫くして、
ふんわり良い匂いがしてきた。


「出来たよ?
豪、運んで?」という声がした。


買い置きで少し硬くなったバケットを使ったフレンチトースト。
ハチミツとハーゲンのバニラがのっかってる。

それに、温かいミルクティー。


それだけだったけど、
するすると喉を通った。


「美味しい!
森田くん、ありがと」と言うと、

「よく自分で作ってるから」と笑った。


「森田、女子力高いな?」と言いながら、
豪ちゃんはあっという間に食べ終えてしまった。


食器も下げて洗ってくれてたから、
私は歯磨きをして、薬を飲んでからもう一度ベッドに潜り込んだ。


「だいぶ落ち着いたかな?
1人の方が良く寝れるなら、
一度部屋に戻るけど、
何かあったらすぐ電話な?
夕飯の時間に、また来るからさ」と言うと、
2人は部屋から出て行った。



そして、夜はキャンベルのクラムチャウダーを温めて、
豪ちゃんが買って来てくれた柔らかいパンと一緒に食べた。


「これじゃあ、アメリカに居る時と同じでしょ?
和食、作りたかったな?」と言うと、

「じゃあ、今度、ご馳走してね?」と森田くんは笑った。


「愛ちゃん、料理上手だからな。
なんでも作れて、
どれも美味い」

「うん。
冷蔵庫見て、それ、感じたよ?」と言われて、
紅くなってしまった。


「はぁ。
明日はオヤジに同行して、
政策勉強会という名の会合と、
夜は飲み会だってさ。
銀座とか、面倒臭いな」と、
顎髭を掻く豪ちゃんに、

「ねえ?
そのお髭、いい加減に剃らないと、
おじさまに怒られないの?」と笑って言った。


「別に平気だよ。
どうせ、縁故で私設秘書やってるドラ息子だもん」と笑った。





翌日も、出掛ける前に部屋に顔を出してくれて、
「行ってくるな?
帰りは明日かな?
その後、森田を見送りに行くけど、
愛ちゃんは仕事だよね?」と言って、
頭をポンポンすると慌ただしく出て行ってしまった。


急に部屋が静かになる。

明日には、森田くん、
帰ってしまう。


そう思うと、涙が出てきた。
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