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ベターハーフは何処にいる
第5章 ちゃんと知りたい
「あのね。
お花とか要らない。
枯れちゃうし。
ベンジャミンが居てくれてるから、
大丈夫」と言ってるのに、
森田くんはお花屋さんで真紅の薔薇を買おうとしてる。


「あのね。
赤い薔薇にかすみそうとか、
絶対に嫌だから!」と言うと、
イヴピアッジェをありったけ買って、
無造作に束ねて貰ってた。


「愛ちゃん、可愛くないぞ。
『ありがとう』って言って、
森田の頬っぺたにキスすれば良いんだよ」と、
豪ちゃんが珍しく正論じみたことを言う。


更に、カルティエとかティファニーが並んでるトコに行こうとするから、
「やだ。
待って?
ストップ!!」と叫んで、
周りのヒト達もビックリして私の方を見る。


「あのね。
何も要らないから。
指輪とかも。
そんなのなくても、
気持ちだけ、繋がってれば良いでしょ?」


森田くんは、キョトンとした顔をして、

「僕が心配だから。
愛美さん、可愛いから、
僕のモノっていう印で、
指輪、嵌めたいんだよ。
なあ、豪も説得して?」


「無理無理。
愛ちゃん、昔からなんか欲しいとか、
言ったことないもん。
星を取ってくれとか、
アイス食べたいとかは言うけど」


「じゃあ、私がアメリカに行った時に、
絶対に私をお部屋に入れるってことで、
お部屋の鍵、欲しい」と無理難題を言ってみたら、
「良いよ」とクスクス笑いながらティファニーに引っ張って行って、
キーホルダーを買うと、
そこに鍵をつけてくれた。


「なくさないでね?
スペア、それだけだから。
住所はLINEしておくから。
いつでも来て?」と言った。



「豪が証人だよ?
本日、僕は正式に、
愛美さんに交際を申し込んで、
承諾して貰いました」と言って、
お花とキーホルダーを跪いて恭しく渡してくれた。



豪ちゃんの車の後部座席に乗って、
手を繋ぎながら成田まで送った。

そして、保安検査の前に、
思いっ切り抱き締めてキスをすると、
「愛ちゃん、ここ、日本なんですけど?」と豪ちゃんが紅い顔で言う。


「だって、次、いつ会えるか判んないんだよ?
もう会えないかもしれないじゃない?」と言って、
気にせず何度もキスをすると、

「いや、すぐ、会えるよ?
会いたいから」と、
森田くんは髪を撫でながら言う。



こうして、あっという間の再会は、
終わってしまった。
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