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ベターハーフは何処にいる
第5章 ちゃんと知りたい
「豪ちゃん?
えっと…」

「判ったから。
何も言わなくて良いよ」

「豪ちゃん、判ってないってば。
私たち、一緒に寝たけど、
セックスしてないからね?」

「へっ?
何で?
森田も勃たないの?」

「やだ。
豪ちゃん、何言ってるの?
そうじゃなくて…」


私と豪ちゃんの会話を止めるように、
森田くんが話す。


「豪。
僕、愛美さんのことが好きで、
付き合いたいと思ってる。
でも、付き合う前に、
きちんと豪に話をして、
承諾を…」

「俺の承諾なんて…」

「いや。
豪もずっと愛美さんのこと…」

「好きだよ?
産まれた時からずっと一緒だもん。
大好きだよ。
でも、それ、
妹としてだから。
あ、悪いけど、
チューとか、それ以上のことはしてたよ?
愛ちゃん、辛くて苦しんでたから、
何とかしたくて。
でも、それも、妹に対する治療みたいなもんだから。
俺、勃たないしさ」
と、笑う。

「不能なんだよ。
全然、ダメ。
だから、愛ちゃんが『して?』って言っても、
何も出来ないんだよ。
森田なら、安心して愛ちゃんを任せられるけど…。
お前、日本に帰って来れないの?」


「そうだな。
家とは縁、切ったし。
まだ、先のことは解らない。
雇用契約とかもあるから。
でも、愛美さんと付き合いたいし、
大切にしたいと思ってるから、
きちんと今後のことも考えるよ。
豪、本当に良いんだな?」

「おう。
勿論だよ。
でも、愛ちゃん、泣かせたら、
森田でも、絶対許さないからな?」と豪ちゃんは少し涙ぐみながら言った。


「しかし、森田、真面目過ぎ。
なんで、セックスしなかったんだよ?
もう、しばらく会えないのに。
これから、なんならすれば?
まだ1時間くらいなら…」

「いいよ。
そんな、時間制限ある時になんて、
初めてなのに愛美さんに申し訳ないでしょ?
それよりさ。
成田に行く前に、
花屋と指輪、買うとこに連れて行ってよ?」

「えっ?」

「豪の前で、
付き合ってくださいって愛美さんに言いたいから」


そんな話を男同士でして、
そのまま、荷物を豪ちゃんの車に積んで出掛けることになった。
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