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ベターハーフは何処にいる
第7章 スキャンダル
刑事裁判は、非常に速いペースで進んだ。

学生時代に私にしたのと同様のことを複数の女性にしていたことも判明して、
執行猶予なしの有罪判決になり、
そのまま結審した。


判決を不服として控訴しても、勝ち目はなく、
むしろ、更に余罪が出て来ることをあちらの弁護士が懸念したようだった。


更に、レイプについては、
妻の教唆があったという話も出て、
共犯として途中から彼女も裁かれることになっていた。

そして、裁判中に、
罪をお互いになすりつけ合い、
結果、離婚したと聞いた。



全て終わってから、改めて記者会見を開いた。
その時は、豪ちゃんに隣に座って貰った。


裁判の内容も、訊かれたことにはかなり答えることも出来た。

そして、何より、
今回の事件で、
証拠にもなった携帯で撮られた画像等を消去させようとして詰め寄って、
相手を殴ったことが、
豪ちゃんの暴行事件の真実だったことと、
私を庇ってレイプのことが外に漏らないように沈黙したことと、
それにつけ込んで、豪ちゃんが黙って示談を受けることを見越していたこと、
更にお父様の選挙の脚を引っ張る為に、
今頃、マスコミにこの暴行事件をリークしたのが、
翔子さんで、
金品も受け取っていたことを説明出来た。


森田くんも駆け付けてくれていて、
僕の方が弟の樹を殴ろうとしたのに、
弁護士資格に影響があるからと止めて、
豪ちゃんが殴ったことを話してくれた。


豪ちゃんの名誉は回復されて、
豪ちゃんのお父様の選挙も無事に終わった。


記者会見で、
「それで、お2人の関係は?
お付き合いしてるんでしょう?」と訊かれて、
2人で顔を合わせて、

「いや。
兄妹みたいなものなんで」と声を揃えて言ったら、
会場がどっと笑いでどよめいた気がした。



森田くんは、
「もう、これで日本には帰らないかな?
犯罪者の弟とも顔を合わせたくないし、
その弟ばかり、可愛がって甘やかしてきた両親とも、
うまくやっていく自信はないしね。
その代わり、豪と2人で、遊びにおいで?」と言って、
私たちを交互にハグして、
飛行機に乗ってしまった。


次はいつ会えるのかなと思いながら、
暫く、豪ちゃんと2人で飛行機を眺めていた。
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