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第7章 スキャンダル

報道の自由を振りかざして、
ズカズカと質問してくる記者というヒトたちを見ながら、
淡々と答えられる部分には答えて、
裁判中で、話を出来ない部分は答えられないと言った。


そして、刑事裁判が結審したところで、
改めて記者会見を開くことと、
是非、裁判を傍聴してくださるよう伝えた。


「どうして、今頃、
過去のレイプを告訴したんですか？
売名行為ですか？」という質問には、
はっきりと答えた。


「それこそ、
どうして田中豪さんの過去の暴行事件を今頃、
面白おかしく報道されてるんですか？
それって、なんらかの裏の意図があるからですよね？
こちらの案件は、
その暴行事件と連動しておりますので、
それを含めて結審したら改めてお話しします。
それと、売名行為と仰っている意味が判りません。
女性にとって、レイプされたことは、
殺されるのと同じくらい、辛くて話したくないことです。
それでも、加害者が平気な顔で生活していて、
嫌がらせにこちらに何か仕掛けてくるなら、
徹底的に闘うしかないと考えました。
えっと、どちらの記者の方ですか？
どうぞ、裁判にはいらしてくださいね？
そして、その内容を判りやすく正確かつ公平に報道してくださいね？」と言い切った。