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ベターハーフは何処にいる
第8章 リスタート
その年、ようやく豪ちゃんが司法試験に合格した。
これが最後!
と思って受験するのを感じていたから、
邪魔をしないように一緒に飲みに行くのも控えていたから、
本当に嬉しかった。
司法修習期間が始まって、
初めて遠くに豪ちゃんが行ってしまった。
それで、
どんなに近くに豪ちゃんが居てくれることで安心できていたのかを実感した。
早く豪ちゃんに戻って来てほしいと毎日、願いながらも、
恥ずかしくて電話も出来なくて、
LINEを送っては、
すぐに折り返してくれる豪ちゃんに、
塩対応してしまっていた。
そして、東京に戻って来るという日、
私は仕事も気がそぞろでパパに注意されながら1日を終えて、
豪ちゃんの実家に文字通り走って行った。
久し振りにドアを開けてくれたのは豪ちゃんのお母様で、
中に通されると、
髭をすっかり綺麗に剃ってしまった豪ちゃんがお父様とリビングに座っていた。
お母様やお手伝いさんを手伝って、
晩酌の支度をして、
お料理を運ぶと、
豪ちゃんが少し眩しそうな顔で私を見て笑った。
暫くすると、
何故か私の両親もやって来て、
大人数でのんびりお酒を飲み始めた。
これが最後!
と思って受験するのを感じていたから、
邪魔をしないように一緒に飲みに行くのも控えていたから、
本当に嬉しかった。
司法修習期間が始まって、
初めて遠くに豪ちゃんが行ってしまった。
それで、
どんなに近くに豪ちゃんが居てくれることで安心できていたのかを実感した。
早く豪ちゃんに戻って来てほしいと毎日、願いながらも、
恥ずかしくて電話も出来なくて、
LINEを送っては、
すぐに折り返してくれる豪ちゃんに、
塩対応してしまっていた。
そして、東京に戻って来るという日、
私は仕事も気がそぞろでパパに注意されながら1日を終えて、
豪ちゃんの実家に文字通り走って行った。
久し振りにドアを開けてくれたのは豪ちゃんのお母様で、
中に通されると、
髭をすっかり綺麗に剃ってしまった豪ちゃんがお父様とリビングに座っていた。
お母様やお手伝いさんを手伝って、
晩酌の支度をして、
お料理を運ぶと、
豪ちゃんが少し眩しそうな顔で私を見て笑った。
暫くすると、
何故か私の両親もやって来て、
大人数でのんびりお酒を飲み始めた。