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ベターハーフは何処にいる
第9章 ベターハーフはいつも隣に
ジューンブライドが良いんじゃない?


豪ちゃんが強く言うし、
ママ達も良いんじゃないって賛成するものだから、
結構、早いペースで色々なことを決めないといけなかった。


豪ちゃんのお父様とうちのパパの関係者を呼ばないといけないからと、
都内のホテルで披露宴をすることだけは決まっていた。


結婚式は、豪ちゃんの希望というより、豪ちゃんのお父様の希望で、
大きな神社で挙げることになった。

私の家は、ママの家はカトリックで、パパの家は臨済宗らしかったけど、
特に宗教を意識したり、
何かを強要されることもなくて、
ご先祖様や家族、周りの方を大切にして、
いつも感謝して暮らすことだけ言われていたし、
クリスマスにママと一緒にミサに行くこともあれば、
お彼岸やお盆に仏教的なこともしてたし、
豪ちゃんと初詣も行ってたりしたから、
神社での結婚式も違和感はなかった。

作法とか、知らないことを教えて頂いて、
無事に式を挙げることが出来た。


白い綿帽子はとても素敵で、
古典的なお化粧も、
自分では出来ないからワクワクした。


成人式の時のように、
紋付袴姿の豪ちゃんも格好良くて、
そう言おうとしたら、
豪ちゃんの方が感激して泣いてるから、
慌てて私が絹のハンカチで涙を拭ってあげることになった。


お写真などもたくさん撮って頂いて、
とても思い出に残る親族だけの結婚式を挙げられた。




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