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非モテ革命軍
第3章 漆黒のアジト
[20XX年7月1日 23時30分 首都高速道路・下り線]
大手宅配業者に偽装されたトラックが、闇夜の首都高を水飛沫を上げて疾走していた。
外は、世界そのものが怒りに狂ったかのような嵐だった。
激しい暴風が吹き荒れ、横殴りの雨が分厚いアスファルトを容赦なく叩きつけている。
ときおり、不気味な黒雲を引き裂くように青白い稲光が閃き、窓の外のコンクリートの景色を白日のもとに晒したかと思うと、直後に凄まじい雷鳴が轟いた。
だが、その轟音も、この車両の鉄の壁の内部へは鈍い地響きとしてしか伝わってこない。
運転席では、若い兵士が無言のままハンドルを握っていた。
白くなった指先に力がこもり、速度を落とすつもりはないらしい。
その隣の助手席には、ベレー帽を被った指揮官が身じろぎもせずに座っている。
鷲のように鋭い目が、激しく波打つフロントガラス越しに、果てのない闇をじっと睨んでいた。
ワイパーが絶え間なく雨をかき分け、そのたびに視界が開けては、またすぐに滂沱の幕に覆われる。
トラックの荷台は天蓋のついた箱型で、外の嵐からは遮断された、湿っぽく黴臭い闇に沈んでいた。
天井からは裸電球がひとつ、頼りなげに吊り下げられ、車体の揺れに合わせて橙色の光をゆらゆらと揺らめかせている。
その鈍い光の下、荷台の暗がりに据えられた簡素なベンチシート。
その冷たい金属の隅に、朝比奈佳代は力なくぐったりと寄りかかっていた。
車内は、雨で湿った重苦しい空気と、薬品の生々しい匂いが混ざり合っている。
佳代は、まだ湿り気を帯びた白いシーツが胸元から膝上まで乱暴に巻き付けられただけの姿だった。
細身の肢体がかすかに震え、剥き出しの肩と鎖骨のあたりには、先ほどまでの情事の余韻がうっすらと紅く滲んでいる。
艶やかな黒髪は雨と汗でしっとりと肌に張り付き、うなじから背中へと蛇のように絡みついていた。
胸元の布地を押し上げる豊かな膨らみが、車両が揺れるたびに重たげに揺れる。
シーツの下からのぞく脚は長く、膝から下が力なく投げ出され、白い素足が車内の薄闇に浮かんでいる。
彼女の周囲には、クロロホルムの甘ったるい刺激臭がまだ濃く残っていた。
眠りは深く、時折まぶたがぴくりと震える以外に、生きた反応はない。
大手宅配業者に偽装されたトラックが、闇夜の首都高を水飛沫を上げて疾走していた。
外は、世界そのものが怒りに狂ったかのような嵐だった。
激しい暴風が吹き荒れ、横殴りの雨が分厚いアスファルトを容赦なく叩きつけている。
ときおり、不気味な黒雲を引き裂くように青白い稲光が閃き、窓の外のコンクリートの景色を白日のもとに晒したかと思うと、直後に凄まじい雷鳴が轟いた。
だが、その轟音も、この車両の鉄の壁の内部へは鈍い地響きとしてしか伝わってこない。
運転席では、若い兵士が無言のままハンドルを握っていた。
白くなった指先に力がこもり、速度を落とすつもりはないらしい。
その隣の助手席には、ベレー帽を被った指揮官が身じろぎもせずに座っている。
鷲のように鋭い目が、激しく波打つフロントガラス越しに、果てのない闇をじっと睨んでいた。
ワイパーが絶え間なく雨をかき分け、そのたびに視界が開けては、またすぐに滂沱の幕に覆われる。
トラックの荷台は天蓋のついた箱型で、外の嵐からは遮断された、湿っぽく黴臭い闇に沈んでいた。
天井からは裸電球がひとつ、頼りなげに吊り下げられ、車体の揺れに合わせて橙色の光をゆらゆらと揺らめかせている。
その鈍い光の下、荷台の暗がりに据えられた簡素なベンチシート。
その冷たい金属の隅に、朝比奈佳代は力なくぐったりと寄りかかっていた。
車内は、雨で湿った重苦しい空気と、薬品の生々しい匂いが混ざり合っている。
佳代は、まだ湿り気を帯びた白いシーツが胸元から膝上まで乱暴に巻き付けられただけの姿だった。
細身の肢体がかすかに震え、剥き出しの肩と鎖骨のあたりには、先ほどまでの情事の余韻がうっすらと紅く滲んでいる。
艶やかな黒髪は雨と汗でしっとりと肌に張り付き、うなじから背中へと蛇のように絡みついていた。
胸元の布地を押し上げる豊かな膨らみが、車両が揺れるたびに重たげに揺れる。
シーツの下からのぞく脚は長く、膝から下が力なく投げ出され、白い素足が車内の薄闇に浮かんでいる。
彼女の周囲には、クロロホルムの甘ったるい刺激臭がまだ濃く残っていた。
眠りは深く、時折まぶたがぴくりと震える以外に、生きた反応はない。

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