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人生双六~振り出しに戻る~
第3章 小4秋
 いくら日も出てない暗闇の中とはいえそろそろ新聞配達も動き出す時間だと判っているのじゃろうか?
 騒ぎを聞き咎められて困るのは自分だという自覚がないようじゃ。 
 怯んだ姿勢を見せず強気で相手に向かい少しでも精神的主導権を握りたいのだろうが無駄な足掻きじゃ。
 「あんまり騒がない方がいいんじゃないの?援交先生。」
 そう。菖子が夜の公衆トイレでしていたのは金銭を介在しての肉体関係。
 援交。援助交際。
 平たく言えば売春だ。
 冷ややかに自身の犯罪を暴かれ菖子は口ごもる。
 「私は別にいいのよ。騒ぎになっても。ヤバくなったらとっとと逃げ出して送信ボタン押すだけだから。」
 マスクの下で冷笑を浮かべている好実の言葉に菖子の血の気が引く。
 「お、金なら払うわ。いくら欲しいの?」
 「援交で稼いだマンコ汁臭いお金なんて要らないわよ。」
 鼻で嗤われ菖子の顔が歪む。
 屈辱・・・だけではないの。
 なんじゃ?
 「金額提示したら恐喝の証拠になったのに残念ね。」
 なる程な。
 「小学校の先生って言っても頭の出来はこの程度?」
 離れた場所に隠れておる儂の耳にも悔しそうな歯軋りの音が聞こえてくる。
 「立ち話もなんだからついてきて。」
 後ろも見ずにスタスタ奥に向かって歩きだす好実の後ろを観念したのか俯きながらトボトボと菖子が追う。
 行き先は判っているので先回りじゃ。
 
 プレハブの角に設えた衝立の後ろに身を忍ばせる。
 さほど待たずに二人が入ってきた。
 パイプ椅子に腰掛け足を組む好実。
 その前に項垂れて立ち尽くす菖子。
 完全に格付けが終わっている。
 「まずは身体検査よ。脱ぎなさい!」
 予想外の命令に菖子は反応出来ない。
 「なぁに?男の前では平気で裸になるのに私の前じゃ脱げないの?」
 普段からの鬱憤が溜まりに溜まっているのだろう。
 語気がねちっこい。
 蛇に睨まれた蛙状態で動けない菖子に業を煮やした好実はスマホを操作する
 「アァ~ン!ハアァ~ン!」
 突然鳴り響く矯声。
 男に跨がりトイレで腰を振る様子が再生される画面を突き出す。
 「は・や・く!」
 渋々菖子の手がTシャツの裾にかかる。
 差し出されたシャツをさも汚そうに指先で摘まみテーブルの上に落とす。
 同じように渡されたGパンを置く。
 
 
 
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