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おさななじみ
第18章 春季と真冬
明け方、私達は生乾きの服を身につけてホテルを出た。
気まずいまま、まだ暗いからとマフユが家まで送ってくれた。
初めての時に自転車で送ってもらったことを思い出して、泣きそうになる。
長いような短いような道のりを二人で歩き、家に辿り着いた。
「就職が決まったからって、もう飲みすぎるなよ?」
「何で知ってるのよ?」
「あれだけ騒いでれば、嫌でも聞こえる」
…私は禁酒を心に誓った。
「じゃあな」
背中をずっと見ていたけど、マフユは一度も振り返らなかった。
気まずいまま、まだ暗いからとマフユが家まで送ってくれた。
初めての時に自転車で送ってもらったことを思い出して、泣きそうになる。
長いような短いような道のりを二人で歩き、家に辿り着いた。
「就職が決まったからって、もう飲みすぎるなよ?」
「何で知ってるのよ?」
「あれだけ騒いでれば、嫌でも聞こえる」
…私は禁酒を心に誓った。
「じゃあな」
背中をずっと見ていたけど、マフユは一度も振り返らなかった。