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おさななじみ
第2章 約束
階段を駆け下り、母親の姿を探す。
リビングのテーブル上には、手動式シュレッダーとDVDの空ケース…涙が溢れたのは、千切りにされたディスクのせいだけではない。
庭から流れ込む黒い煙が俺の目を刺激しているからだ。

探し求めた母親の後ろ姿を庭に見つけた。
燃やしているのはゴミではあるまい…いや、彼女にしてみればゴミだろうが俺にとっては宝物だった。


俺は床を叩いて号泣した。
テレビのテロップでよく使われるような、間違いだらけの【号泣】ではない。
それが証拠に、泣いている俺を母親が気味悪げな顔で眺めている。



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