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おさななじみ
第2章 約束
カオリはわざとらしいタメ息を吐いて、
「今どき【宝箱】ってさ、幼稚園児じゃあるまいし」
冷たく笑った。

「…どこへやった?」

ギリギリ歯ぎしりしながらも俺は努めて冷静に問いただした。

「万季(マキ)さんに渡した」

「おふくろぉ〜〜ッ!」

俺は部屋を飛び出した。


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