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おさななじみ
第12章 なすがまま
カオリはガムテープを小さく千切って俺の口を塞いだ。
これで俺は失言したくても出来なくなり、ちょっとホッとしてしまう。

そしてカオリは、これまた持参したチョコレートか何かを数粒口に放り込んでいる。
ゆっくり咀嚼して俺に顔を近づける。

「アキラが悪いんだからね」

俺の鼻を甘いチョコと洋酒の香りがくすぐる。
カオリが食べているのはただのチョコレートではなく、ウィスキーボンボンだった。


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