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第1章 雨

こんな気持ちは知らなくて、正直戸惑ってもい た。


でももう、迷う事無く 欲しいモノに 手を伸ばす。 伸ばして良いんだ。





今度は自分から唇を重ねる。 さっき貰った様な、優しいキスじゃない。

触れ合った所から溶けて仕舞いそうな程に熱 い、濃厚なくちづけ。


「…… ンッ…ふ ぁ」


空の鼻から抜ける吐息に、目眩がした。

ﾁｭｸﾁｭｸと水音を発てながら、お互いの舌が絡ま りあう。