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自分の為のBL
第5章 降り口は、進行方向左側。

こんなことをする位なのだから、好意的では有るはず…


そう思いながらも中々返ってこない反応にドキドキしていると


「…それってデートのお誘い?」


「………デート?」


イエス、ノーのどちらかで返事が来るものだと思っていたのに、質問返しされてしまった。
しかもデートの誘いか?と聞かれたという事は、上手く伝わらなかったということか。


「いや、デートじゃ無くて、お礼を兼ねた食事ー」
「じゃあ、断る。お礼の食事もいらない。出来れば今度じゃなくて今から、鎌田くんの今後の時間を貰いたい。…それ以外は要らない。」


言葉尻に被せてまで返された返事。
思いがけず断られてしまったが、今後の時間…つまり、この後何処かに行こうという事か。
こんな時間だが、居酒屋なら開いているだろう。お礼に奢ってくれなくて良いと謙遜されても、払わせて貰うけど…

兎に角これで終わりじゃないなら、今からでも全然構わない!


「勿論、今からでも喜んで!有り難うございます!」



素直に嬉しくて、逆光で良く見えはしない、目の前のガラスに映っている彼に向けて笑顔を向けた。彼の表情は解らないが、背後の雰囲気から同じように笑ってくれている気配がする。


と、次の駅へ到着のアナウンスが流れた。
電車のブレーキ音が響く。


さっきの駅の時とは随分違う自分の気持ちに気づいて、ちょっと調子が良すぎるな…と反省するが、顔のニヤニヤは止まらなかった。



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