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第4章 喫茶黒猫

扉を開けると、カランカランと優しい音がする。


店内は昔ながら…と言った落ち着いた雰囲気だ。
実は、何を隠そう、中に入ったのは初めてだったりする。




遡ること、昨日の夕方。
就活に失敗した俺は、宛もなくブラブラと歩いていた。

どっかに就職落ちてないかな～

大学を無事に卒業したは良いものの、高校卒業してから4年間、真面目に働いてるコンビニでバイトから正社員にしてもらおう…と思っていたら、そんなに甘くなかった。