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愛妻を抱かせる
第2章 カミングアウト
「起きてよ。風邪ひいちゃうよ。」

妻がいる。

どうやら妻が出て行った後、私は眠ってしまっていたようだ。

「ねえったら…」

帰って来てくれた。

私の身体を両手で揺らすから、うっすらと目を開くと

妻は私の顔を覗き込んで、

「お風呂入ろ。」

いつもの妻がそこにいた。

長いうたた寝をしたものだ。

時計の針は17時を指していた。

私が浴室に入ると妻はすでに洗髪を終え湯船に浸かっていた。

私は酔い醒めの悪い頭から熱いシャワーを浴びた。

私もひと通り身体を洗い終えると妻は湯船から立ち上がり

私と入れ替わりに浴室から出ようとしたその時、

「私もお酒買って来たから一緒に飲も。早く出て来てね」

昼間の失態遠思い出した。

酔って酷いことを言ってしまったのに、一緒に飲んでくれるのか。

妻がどういう心境なのか湯船に浸かって考えを巡らせた。

妻がサバサバした感じになるのは何かを決断し、

腹を決めた時に見せる様子だ。なんとなくそんな気配がするのだ。

長くそばにいると息遣い一つで

何を思っているのか分かるほどになる。

私は妻の次の一手を待つ他はない。

風呂から上がるとソファの前のセンターテーブルに

切った蒲鉾が置かれていた。

「残ったら勿体無いからね、あるものでおつまみだから。」

正月の残り物があるうちは正月気分でいられる。

朝からの酒がまだ少し残っていたが、缶ビールの栓を開け、

一口喉に流し込むと爽快感が押し寄せた。

続けて妻はなますとチューハイを持ってきて私の隣に腰掛けた。

「なますはもういいよ。」

「もったいないじゃない、せっかく作ったんだから」

妻もチューハイの栓を開けて二口三口と勢いよく流し込んだ。

今年の正月は息子は帰ってこなかった。

勤務地の友人と過ごすと言って、年末に知らせてきた。

お正月くらい帰ってきて欲しかったと妻はブツブツと

寂しい気持ちを吐露した。

そんな他愛もない話しをしながら、

2本目の缶ビールを取りに冷蔵庫に向かって

立ち上がった時だった。

「いいかもね、マッサージ。」

「??」

「評判、いいのよね?上手なんでしょ?」

「ああっ、そうみたいだよ。」

予想外の展開に戸惑いが隠せない。
















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