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愛妻を抱かせる
第3章 はじめての快感
「あー緊張するな。本当にやるんだ…」

予約したラブホテルの入り口まで来て、妻は尻込みしている。

それもそうだろう。妻にとっては予想もつかない、

いや、予想はしているかもしれないが

初めての男に裸体を触られることへの不安しかないのだろう。

素晴らしい体験になることなんて想像もできないはずだ。

私も分からない。妻にとって素晴らしい体験になることを。

「大丈夫だよ。気持ちいいことしかないんだから。

そばにいるから安心してマッサージしてもらえばいいよ。」

私は妻の手を引き、白とグレーのシックな雰囲気の部屋を

選んで部屋に入った。

ホテル名は予め伝えておいたのでセラピストはすぐ近くには

来ているはずで、メールで部屋番号を伝えると

10分後にくることになっている。

その間でシャワーを浴びる必要があれば済ませておく

段取りになっている。

妻はすぐにシャワーを浴びるため浴室に入った。

部屋は思ったよりも狭くベッドのすぐそばに

低いガラステーブルと、それを挟む形で一人掛けソファ

がある。要するに手を伸ばせば届きそうで届かない

ような距離で妻とセラピストのマッサージというプレイ

を見ることになる。

セラピストの到着が刻々と迫る中、浴室からは妻が浴びる

シャワーの音が静かな部屋の中で響いている。

その時、ドアをノックする音がした。

胸が高鳴る。緊張が走る。

ドアを開けるとそこに居たのは私の想像していたのとは

全く違った男の姿だった。

私は勝手に自分よりも若くて、イケメンで

いかにも女性受けしそうな男をイメージしていたが、

歳の頃は50代半ばで私よりも少し長身、

180センチくらいはあるだろうか。

整髪料できれいに整えられたヘアスタイルは

清潔感と誠実な雰囲気を醸し出している。

「はじめまして、アキラと申します。

よろしくお願いします。」

「ああ、こちらこそよろしくお願いします。

妻はまだシャワー浴びてる最中で…」

セラピストの男はにっこりと笑みを浮かべ

「ご夫婦なのですね、構いませんよ。

こちらも準備がありますので丁度よかったです。」

セラピストは荷物をほどきはじめ、

さっそく準備に取り掛かる。





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