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溺愛契約
第1章 年下男子に懐かれて
流川君は、じーっと資料を見ている。

「俺の意見でいいんですか?」

「どうぞ。」

「その……何て言うか……唇から愛情が伝わると言うか……」

「うんうん。」

「それで、キスした後に二人で見つめ合うのも好きです。」

「いいねえ。」

若いなぁ。私も若い時は、そんなラブラブキスが好きだった。


「遠藤さんは?」

「ん?」

「どんなキスが好きですか?」

私は一瞬固まった。そして、遠い記憶を蘇らせる。

「……キス、好きじゃないですか?」

「う!ううん。嫌いじゃないけれど、ちょっと忘れかけていて。」

「ああ……」

ああ?何、納得してんの?

どうせ私は、恋愛に程遠い女ですよ!
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