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溺愛契約
第3章 誕生日のプレゼント
ゆっくりと唇が近づいてきて、私の唇を重なる。

「ん……」

前は舌を絡めてきたのに、今は唇を貪るようなキス。

「はぁ……好きだよ、香美さん。」

唇を放した伸樹君は、真剣な表情で、私を見つめている。

「俺を見て。歳なんかじゃなくて、俺自身を見て。」

その熱い言葉に、胸がじーんとする。


ああ、私。このまま伸樹君に、抱かれてもいい。

「香美さん。」

伸樹君が、私をソファーに押し倒す。

私を見降ろす伸樹君が、カッコ良すぎる。

そして、再び唇が重なり、私の首筋に伸樹君の息がかかる。

「いや……」

すると、伸樹君が慌てて身体を起こす。

「ごめん。香美さんの気持ちも考えないで。」
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