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溺愛契約
第3章 誕生日のプレゼント
「はあー。」

伸樹君が、私から離れると、息が荒くなっていた。

「朝から、激しい運動。最高だね。」

「あはっ!」

セックスは確かに、運動だね。

男の人にとっては、特に。


「ねえ、今日。伸樹君のプレゼント買いに行こうよ。」

「ええ?貰ったからいいよ。」

「身体じゃなくて、気持ち。」

「あれ?セックスの時、気持ちは入ってなかったの?」

私は考えた。

「……入っていたかも。」

その時、伸樹君は幸せそうに笑った。


身支度をして、二人で玄関を開けると、お隣さんも家を出ていた。

「おはようございます。」

挨拶をして、通り過ぎようとすると、お隣さんがニヤッとしていた。

「相手が若いっていいわね。朝まで声が聞こえていたわよ。」

私の顔はかぁーっと赤くなった。

「ははは……」

やだ。セックスの時の声、お隣に聞こえていたんだ。
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