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溺愛契約
第4章 ライバル登場
「ちょっと?」

「付き合っているんだ、俺達。」

伸樹君は、嬉しそうに私と自分を指さす。

「こんな年上の人と?」

軽く胸にグサッとくる。

悪かったわね。オバサンで。

「どうしちゃったの?急に熟女狙い?」

「どうしたもないよ。好きになっただけだよ。」

すると今野さん、私を睨んで来た。

おおっ!殺気がする。

「いい歳したオバサンが、若い子に遊ばれているって分からないのかしら。」

そう言って私の側を通り過ぎた。


ふぅー、と私はため息をついた。

世間では、そう見られても仕方ない。

「何、言われたの?梓に。」

「ああ……いい歳したオバサンとか、若い子に遊ばれてるとか?」
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