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世界で一番君が好き~you are my treasure♡
第14章 動き出す黒い影
雫side
岳ちゃん・・・・。
大丈夫かな。
私の名前は雨宮雫、24歳。
岳ちゃんと知り合ったのは2年前。
私が働いていたカフェに良く来ていた常連さんだった。
毎回ブレンドコーヒーとチョコレートケーキを頼むちょっと格好いいお兄さん。
そんな風にお店ではちょっとした話題の人。
ある日、私が1人でお店に居た時に岳ちゃんが雨の中お店の前で中を覗いてきて、いつもだったら直ぐに入ってくるのに店に入るのを躊躇っている様子だったの。
私は気になって外に出て岳ちゃんに声をかけた。
そうしたらね・・・・。
岳ちゃんの胸の中から小さな柴犬(笑)
泥まみれになって震えてる可愛い柴犬の子犬をかけて岳ちゃんは・・・・。
「そこで迷子になってたんだ・・・家に連れて行こうと思ったんだけど1時間後に人に会わないといけなくて~・・・でも店に犬なんて入れたら不味いよね???(笑)」
そう言って笑ったの。
この人可愛いなって思った。
店長もその日は休みだったし・・・。
「お店の裏でお留守番させておきましょうか?(笑)裏って言っても室内だし、でも厨房とかじゃないし・・・」
私がそう言うと岳ちゃんは店を覗きながら・・・・。
「お客さんいる????」
(笑)
「今日は天気も悪いしお客さんいないですよ・・・・」