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世界で一番君が好き~you are my treasure♡
第17章 家族


磯村さんという人は年齢はー・・・多分、70代後半位かな。

俺が産まれて物心ついた時にはいつも傍に居てくれた人だった。

俺の母さんの良き相談相手でもあり、俺と兄貴の良き遊び相手だった磯村さん。

親父の仕事とは関係なく、自宅内でいつも俺等の世話をしてくれていたのが磯村さん。


「何かありましたか???」

俺は人が来ないことを確認してそう言った。

すると・・・・。

『岳坊ちゃんが・・・・いなくなってしまったんです・・・・』

・・・・・・・・・。

えっ・・・・。

磯村さんは親父の仕事には一切口は出さないし、その内部の事も知らないただのお手伝いさんみたいなもの。

「兄貴がいないって・・・どういう意味??」

内部の事を知らない磯村さんがそう言うということは何か・・・・磯村さんも気づいた何かがあったんだ。

『ご主人様は最近お帰りにならなくて・・・先ほど一回帰宅されて、ご自宅の居間で誰かと電話で話されてるのが聞こえたんです・・・・』

・・・・・・・・。

『岳が居なくなった、このままだと関東まで兄貴に取られてしまうと・・・・ご主人様が仰ってました・・・・』

親父が??

てか兄貴は何処にッ????

『岳坊ちゃんに何かあったのでは・・・・心配で・・・・』




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