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世界で一番君が好き~you are my treasure♡
第18章 兄弟
雫side
岳ちゃん・・・大丈夫かな???
私たちは昨日和歌山のホテルに泊まった。
「雫さん雫さんッ!!!俺この仕事どうかなぁって思うんっすよ~!!!(笑)」
岳ちゃんの後輩の徹君は凄く良い子だった。
ホテルに置いてあったフリーペーパーを見て私にある求人の広告を見せてきた。
・・・・・・///////////
それは・・・。
沖縄の海が見える小さな宿でのアルバイト。
その求人の広告には素敵な夕陽の写真が載っていた。
「時給1,300円でー、昼めし付いてるんですよッ!!なんかね、家族でやってる宿で雰囲気もよさそうなんですよね(笑)俺こういうの凄い憧れちゃってて~・・・」
へぇ・・・/////////
私はそのフリーペーパーを手に取って、
「私も、いつまでも岳ちゃんに頼ってられないし・・・仕事見つけないと・・・・」
私は、両親がいない。
妹がいるって聞いたけど、小さい頃別々の家に引き取られ疎遠だ。
私が育った施設は横浜だった。
高校まで出てその後は直ぐに都内の会社に就職した。
働き出して5年ぐらいして学生時代にバイトしていた喫茶店のマスターが都内にお店を移転させたって連絡があった。
以前働いていた従業員さんも辞めてしまったから一緒に働かないかって言われて、働いていた会社を辞めて、岳ちゃんと知り合ったその喫茶店で働きだした。