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世界で一番君が好き~you are my treasure♡
第20章 沖縄の先輩たちの現状
出発する前に俺と兄貴は兄貴の車に乗って2人で話をした。
兄貴はコーヒーを啜りながらアイコスを吸って、
「蓮・・・・本当にごめんな、今までもずっと迷惑ばかりかけてきたのに旅行にまで付いてきて、しかもこの先も・・・・」
兄貴はそう言って少し遠くを眺めた。
・・・・・・・(笑)
俺もコーヒーを啜り、アイコスを吸って目の前に広がる海を眺めた。
「何言ってんだよ???(笑)・・・俺はー・・・子供の頃ずっと兄貴に助けてもらってた・・・その恩返しだ~・・・・・」
親父とお袋が離婚した時、兄貴だって絶対にお袋と暮らしたかったはず。
なのに・・・。
俺を庇って自分が犠牲になった。
兄貴の方を見て・・・・。
「親が離婚して・・・もう10年近く経つけど、・・・その間兄貴はずっと我慢してきたろ???」
俺はその間・・・少なからず兄貴よりは自由に生きてきた。
兄貴は俺を見て笑った。
少し苦しそうに・・・・・・。
兄貴・・・、もういいじゃん。
兄貴はもう・・・抜けていいと思う。
「この先は・・・兄貴自身もっと楽しく生きても良いと思う・・・・(笑)」