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第2章 セックスレッスン

次の日の夕方…
イッチナーくんがひとりで台所で料理をしています。

印蘭荘は台所も共同です。
入居者はそれぞれが勝手に料理をするのです。

私はイッチナーくんに話しかけます。
「彼女は帰ったの？」

「はい、由香ちゃんは今日の早朝に帰りまシタ。　昨夜は見逃してもらって、ありがとうございマス」
イッチナーくんが答えます。

イッチナーくんはツナ缶を開いて食パンに塗っています。
サンドイッチを作っているのでしょうか？

「いつでも彼女を連れてきて、好きなときにセックスしたらいいのよ」
私は微笑みながら話します。

イッチナーくんはちょっと黙って、それから小さな声で言いました。
「日本の女性はセックスのときに、みんな静かなのデスカ？」

「どうして、そんな事を私に尋ねるの？」

いつもは真面目なイッチナーくんがいきなりワイ談を話してきて、私は少し驚きます。