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いんらん荘の蘭子さん
第2章 セックスレッスン
管理人室の中で、私はガラスのコップを壁に当てます。
そして、コップの底に耳を付け、隣の部屋の音を聞きます。

管理人室の隣りはイッチナーくんがいる1号室。
印蘭荘は古い木造建築で、壁は薄いので、こうすると隣の部屋の会話が聞こえます。

イッチナーくんはどんなセックスをするのでしょうか?
可愛い彼女はどんな声で喘ぐのでしょうか?

『由香ちゃん、好きデース』
イッチナーくんの声が聞こえます。

『私もイッチナーくんのことが好きよ』
彼女の声です。

かなり良いムードのようです。
私はワクワクします。

そしてイッチナーくんと彼女は無言になります。
セックスが始まったのでしょうか?

長い時間の無言です。
何かが軋む様な音が聞こえ、セックスは現在進行中のようです。

でも、全く喘ぎ声が聞こえません。
私はワクワク感が消え、つまらない気分になります。

だんだんと眠くなり、大きなアクビが出ます。
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